2007年08月04日

ドラッカー『非営利組織の経営』D―非営利組織のマーケティング

今回は非営利組織のマーケティングについてです。

ドラッカーは非営利組織には四つのものが必要だといいます。

それは、
@プランニング
Aマーケティング
B人
C資金

の四つです。
マーケティングも非営利組織の重要な活動の一つなのです。

ドラッカーは、非営利組織のマーケティングも企業のそれと同じだといいます。
違うのは、非営利組織は目に見えないものを提供する、顧客にとって価値あるものを提供するということです。
そのため、非営利組織は顧客を中心において、顧客にとって大事なことは何か、彼らの心をとらえるにはどうしたらいいかを考えなければならないのです。

そして非営利組織のマーケティングにおいて特に留意すべきことは、強みに集中させることと、あらゆる関係者を知ることということだといいます。
非営利組織には企業以上に利害関係者(ステークホルダー)がたくさんいます。
それら関係者一つひとつのニーズと、彼らが何を価値あるものを考えるかを把握することが必要なのです。

また、マーケティング論の生みの親フィリップ・コトラーは、マーケティングは以下の5つの段階を踏んで行うのだと言っています。

@マーケットリサーチ
 まずマーケットをよく調べ、情報を集めます。

Aセグメンテーション
 次にそのマーケットを細かく区分します。
 たとえば、年齢、性別、地理、所得、ライフスタイルなどです。

Bターゲティング
 マーケットを細分化したら、自分たちの団体がアプローチすべきターゲットを決めます。
 もちろん、自分たちの団体の強みを一番生かせるところがベストです。

Cポジショニング
 ターゲットが決まったら、そのセグメントの中で、自分たちの団体をどう位置づけるかを決定します。
 このとき、同じセグメントをターゲットにしている団体が他にあれば、その団体との差別化を図ることが必要になってくるでしょう。

D仕事の設計
 そして、そのターゲットに売り込んでいくための具体的な方策を考えます。


最後に、ドラッカーとコトラーは対談の中で、それぞれ次のように語っています。

ドラッカー「ということは、マーケティングとは全員の仕事である、顧客と関わりをもつ者全員の仕事であるということですね。つまり、マーケティングとはある特定の職能ではなく一つの基本的な姿勢だということであり、目的を達成する用意のできた組織が成果を生み出すための行為すべてを言うわけですね。」

コトラー「マーケティングとは、外の世界のニーズや欲求と、組織の目的、資源、目標などを一致させるための活動です。」


つまりマーケティングとは、非営利組織で活動するすべての人が関わるものであり、非営利組織が大きな成果をあげるためには避けて通れないものだと言えるでしょう。

※コトラーの非営利組織におけるマーケティング論については、後日別途紹介します。
posted by Arthur at 18:13| Comment(0) | TrackBack(1) | マネジメント・組織運営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2007-08-04 18:34
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