2007年10月29日

イチローに学ぶセルフ・マネジメントA―逆境をチャンスに変える

「イチローに学ぶセルフ・マネジメント」連載第二回です。
今日のタイトルは「逆境をチャンスに変える」

  ▽  ▽  ▽  ▽

イチローの言葉にこんな逆説的な言葉があります。

「自分が絶好調なのはスランプの時です」

普通の人には理解不可能なこの言葉は、いったい何を意味しているのでしょうか?

その謎を解くためには、イチローの次の言葉がカギになります。

「5打数5安打の時は別に何もすることはない。自分のそのままが出ただけです」

つまり、調子のいいときには何も考える必要がない。イメージ通りに身体が動いているから、修正する必要もないわけです。
ところが、スランプの時というのは、何かが狂っている、どこかがずれているのです。
その問題を解決するために、いろいろ試したり、探ってみたりする。
そこに新たな飛躍のカギが眠っているということです。

だから、スランプの時こそ、新たな飛躍のチャンス。
イチローにとっては、スランプのときこそ、絶好調の時なのです。

イチローが今でも鮮明に覚えている、理想のバッティングの感覚をつかんだ瞬間というものがあるそうです。
それは1999年4月10日、ナゴヤドームでの西武戦。三連戦の最後のゲーム。
9回トップバッターで打席に立ったイチローは、リリーフの西崎と対戦しました。

結果は、ボテボテのセカンドゴロ。
しかし、打席を振り返って1塁ベースに向かう、その次の瞬間、嘘のように目の前が晴れていったと言います。

「『ああっ、これなんだ!』と、探し求めていたタイミングと身体の動きを一瞬で見つけることができた。
 イメージの中のフォームと、実際のフォームとの違い、ズレのポイントがわかった」


その日を境に、イチローの打率は急カーブを描いて上がり始めます。
その次の試合からその月の終わりまでの試合で、打率4割2分1厘をたたき出したのです。

イチローは常に逆境の中から、飛躍への糸口をつかんで来たのです。

  ▼   ▼   ▼   ▼

失敗はそれ自体は決して悪いものではありません。

2002年からイチローと同じマリナーズでプレーした、長谷川滋利投手も次のように語っています。

「僕は失敗はすべきものだと思っている。
人生に失敗してはいけないタイミングというものは、ないと思う。
もし、ワールドシリーズの最終戦で、接戦でマウンドに上がる場面で失敗したとしても、次の人生にプラスになるなら、それは「投資」と呼んでもいいものかもしれない。
要は、失敗して何を得るかが問題なのだ。」


失敗は、とらえ方次第でプラスにもマイナスにもなるのです。

失敗・逆境を「飛躍のためのチャンス」「将来のための投資」と考える人には、恐れがありません。
どんどんと新しいことに挑戦して、そして最後には勝利をつかみ取るのです。

私たちのプロジェクトも同じですね。
企業のプロジェクトチームでも、まともに成果をあげられるのは3割ほどだと言われています。
私たちが普段行っているプロジェクトも、最初からすべてがうまく行くとは限らないのです。
うまく行ったプロジェクトというのは、何度も失敗し、さまざまな試行錯誤を繰り返しながら発展してきているのです。

重要なことは、うまく行かなかったとき、逆境に陥ったとき、それをどうとらえ、その中から何をつかみ取るかではないでしょうか。
イチローのように、むしろ逆境の中にチャンスがあると、ちょっとだけ意識を変える努力をしてみてはどうでしょうか?
posted by Arthur at 11:53| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフマネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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