2007年08月15日

ドラッカー『非営利組織の経営』H―人のマネジメント

今回でドラッカーシリーズは最終回となります。
最後は、人のマネジメントについてです。

以下、ドラッカーの本の中からポイントをまとめて紹介します。


1、仕事の内容を明確にする
 ます、担当してもらう仕事の内容を明確にしなければなりません。
 有給無給スタッフを問わず、なすべき貢献を明らかにし、目標を定め、締め切りのある具体的なプランを作ることが必要です。
 ドラッカーは“責任を伴う明確な仕事の分担”が必要だといいます。

2、ミッションを感じさせる
 非営利組織で人が働きたいと思うのは、報酬を得たいからでなく、ミッションを共有するからであり、そのミッションの達成に貢献したいからです。
 それだけに、組織の側に情熱の火を燃え続けさせる責任があります。
 仕事を単なる労働にさせてはいけないのです。
 その人が担当する仕事が、組織全体のミッションに対してどのように貢献できるのかを明らかにする必要があります。

3、成果を明確にする
 ただミッションを感じさせるだけでなく、同時に、仕事の成果を明確にする必要があります。
 具体的には、その仕事に関して、何をいつまでに、どうして達成してほしいのかという内容です。
 非営利組織に人が長くとどまらないのは、成果が明確でない場合が多くあります。

4、強みに焦点を合わせる
 これは仕事の分担にもチーム編成にも当てはまることですが、常にその人の強みに焦点を当てることが大切です。
 ドラッカーはチームの編成とは、「メンバーの強みを知り、その強みをカギとなる活動に割り当てることである」といいます。

5、先生役に立たせる
 人の育成にあたって最も有効な方法は、先生役をしてもらうことだといいます。
 先生役をすることで組織に対するコミットメントも生まれますし、かえって教える側が多くのことを学ぶことができます。
 さらに、先生役を頼むことは最高の評価の仕方でもあります。


以上、9回にわたって連載してきたドラッカーの『非営利組織の経営』シリーズですが、ここで紹介した以外にも多くの示唆に富んだ内容があります。
非営利組織の経営に携わる者にとっては、必携の書と言えるでしょう。
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2007年07月14日

マッキンゼーのチームビルディング

今回は、世界屈指のコンサルティング・ファームの一つである、マッキンゼー&カンパニーのチームビルディング方法を紹介します。

マッキンゼーといえば世界最強のコンサルティング・ファームと称されるくらい、世界中からトップ・エリートたちが集まっていますが、いくら選りすぐりの優秀な人材が集まっているとはいえ一人で仕事をすることは少なく、ほとんどがチーム単位でプロジェクトをこなします。

しかも一回のプロジェクトが終了するためには、何日も徹夜で準備したり、数日間も出張で出かけていくことも珍しくありません。そこで、チームの士気を維持し、仕事の効率を高めるということが重要になってくるのです。

その中で培われたマッキンゼーの式のチームビルディング法が以下の5つのポイントです。

@チームの体温を測る
これはチームメートとよく話すということです。チームの状態が今どうなっているのか、実際にリーダーが感じているものと微妙な温度差が生じている場合が少なくありません。そのためにチームメートと定期的に直接会って話すことが必要なのです。

A一定方向に進む
 進む方向を決めて、コース変更をしないことです。大きな変更が必要なときはチームに知らせ、理由を説明し、それにメンバーが参加できるようにするか、少なくとも思考過程がわかるようにします。密室で決まった方向性をただ伝達するだけではダメだということです。

Bチームメートに彼らがしている作業の目的を知らせる
 目的のはっきりしない作業をやらさせることほどつらいものはありませんよね。
 自分の担当している作業が、プロジェクト全体にどのように関わっているのか、どのような意味・目的があるのかを説明してから、メンバーに仕事を分担する必要があります。

C敬意を払ってチームメートを遇する
 チームメートには自分とは違う優先順位があるかもしれません。仕事よりも家庭を大切にする人かもしれないし、あるいは趣味や人間的交流を大切にしたいと思う人かもしれません。自分の価値観・基準を当てはめてチームメートを判断・批判しないようにするということです。
 また、自分がしたくないことをチームメートにさなせいという原則も大事です。

Dチームメートを人間として知る
 マッキンゼーでも、プロジェクトの途中でチームで映画や演劇を観に行ったり、食事に行ったりするそうです。仕事上の付き合いだけでなく、人間的な触れあいも大切だということです。
posted by Arthur at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | メンバー教育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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