2008年06月03日

プレゼンスキル&スピーチ力を高めるC

今回からはデリバリースキル(表現力)を高める方法です。

■デリバリースキルを高める方法

デリバリースキルを高める方法はいろいろありますが、今回は特に@声・トーン、A視線・アイコンタクト、B姿勢・ジェスチャーの三つに注目します。

@声・トーン
一般的にプレゼンやスピーチをする際には、自分が思っている以上に「ゆっくり・はっきり・大きな声で」話した方がいいといわれます。
特に緊張すると、無意識のうちに早口になったり、声が小さくなったりしてしまいますので、あえて意識して「ゆっくり・大きく」話すように心がけます。

アメリカの心理学者ロジャー・ガーグラフ博士が提唱している発声法に、「3M」というものがあります。これは「More Mouth Movement」の頭文字を取ったもので、「口をできるだけ大きく動かして話す」という意味です。

口を大きく動かして話すと、発声がはっきりするという以外に、相手の好感度を高めるといった効果もあります。

心理学者スタンレー・ストロング博士の実験によると、被験者に口を開いている表情と口を閉じている表情の二枚の写真を見せたとき、ことごとく口を開いている表情の方がいい印象を相手に与えたといいます。

口を大きく動かせば、それだけ表情の豊かな人間であるとみなされ、魅力を高めることにもつながるのです。

もう一つ、声・トーンで意識するといいことは、できるだけ変化をつけるということです。

みなさんも経験があるかもしれませんが、大学の講義などで、教授がひたすら同じ調子で話し続けていると、とっても眠くなるものですよね。
単調なトーンで延々と話し続けられると、誰でも眠くなってしまうものです。

印象に残るプレゼンをするためには、所々、あえて声の大きさを変えたり、話すスピードを変えたり、抑揚をつけたりして、声のトーンに変化をつけることが大切です。

雄弁術の技法にも「怒涛波返しの術」というものがあります。
これは、ある時は怒涛のように大きくたたみかけ、ある時は波が引くようにサーっと小さな声で話す方法で、この差が大きいほど相手に与える印象が大きいと言われています。

また、時々適度な間を空けるのも有効な方法です。

自分が強調したい部分、「ここぞ」という部分の前で、少し間を空けるのです。
話していて突然沈黙すると、「何があったのかな?」「何を言うのかな?」と一気に相手の注目が集まります。

それから重要な部分を伝えると、それが相手の心に残りやすいメッセージとなるのです。

プレゼンやスピーチを行う際には、声・トーンに関して以下のチェック項目を意識してみましょう。


<声・トーン チェック項目>
□普段より大きめの声で話しているか
□はっきりと発音しているか
□できるだけ口を大きく開けているか
□ほどよいスピードで話しているか。慌てて早口になっていないか
□スピード、抑揚、声の大きさなどに変化を持たせているか
□重要な部分では間を空けて、適度な間合いを取っているか
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2008年05月28日

スキルアップ講座第2回を開催します

今週末にスキルアップ講座第2回を開催します。

第2回のテーマは、「効果的な目標設定の仕方」です。

どなたでもご参加できますので、興味のある方はふるってご参加ください。


日時:5月31日(土)14:00〜16:00

会場:世田谷区上馬地区会館 第2会議室
   (東急田園都市線「駒沢大学」駅から徒歩3分)

内容:実現しやすい目標にはいくつかの法則があります。
   目標設定の重要性と、効果的な目標の立て方を解説します。

参加費:会員の方500円、非会員の方1,000円

申込み締切:5月30日(金)


■参加申込み・問合せはこちらから


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2008年05月26日

プレゼンスキル&スピーチ力を高めるB

「プレゼンスキル&スピーチ力を高める」パート3です。

シナリオスキルを高める方法の最後として、ちょっとした工夫で論理力を高められる方法を紹介します。

それは、「数字の力を活用する」ということです。


B数字の力を活用する
たとえば、以下の二つの表現ではどちらがわかりやすいでしょうか?

・「使った人のだいたいが満足しています」
・「使った人の約7割が満足しています」

・「この方法を使えば、売り上げがかなり上がると思います」
・「この方法を使えば、売り上げが30%上がると思います」

どちらも後者の方が説得力を感じるのではないでしょうか?

数字はそれだけで大きな力を持ちます。
それは数字の持つ、「順序がある」「価値を含む」「変わらない」などの特徴のためです。
(数字の持つ力については『食い逃げされてもバイトは雇うな』(山田真哉著)がわかりやすい)

そのため、ものごとを数字で表現することによって、漠然としていた事柄に瞬時に客観的な意味を持たせることができます(多くの場合、本当は客観的ではありませんが)。

「一日コーヒー1杯分で」「世界が100人の村だったら」なども、こういった数字の力をうまく活用した表現方法です。

これとフレームワークを組み合わせると、「7つの習慣」「成功の9ステップ」「リーダーシップ10のルール」といった表現ができあがります。

これは聞く方にとっては、最初に数字を使ってフレームワークを提示しておくことで、あらかじめ用意して聞くことができますし、期待感を与えることもできます。
話す方にとっても、順を追って話していけばいいので、話を整理しやすいですし、要点を逃さず伝えることができます。

マッキンゼーでは「3つにまとめて結論から提示せよ」と教えられており、何かを話したり提案したりするときには、「そのポイントは3つです。1つ目は…」のように話すことを訓練されるそうです。

いつも「話がわかりにくい」「何が言いたいのかわからない」と言われる人は、意識して多めに数字をつかうようにしましょう。
それだけでぐっと論理力と説得力を高めることができるでしょう。


■シナリオスキルを高める:まとめ
@フレームワークに沿って話す
Aロジックツリーを使って話したいことを整理してみる
B数字を効果的に取り入れる


次回からは「デリバリースキル(表現力)」を高める方法を紹介します。

〜つづく〜
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2008年05月22日

プレゼンスキル&スピーチ力を高めるA

前回の続きですが、今回はロジックツリーに沿って話す方法を紹介します。

Aロジックツリーで考える
「ロジックツリー」とは、論理的な階層を樹木の枝のように連ねていった図のことで、今では問題解決の代表的なフレームワークとして多くの人に知られるようになっています。
(詳しくは、『問題解決プロフェッショナル』『世界一やさしい問題解決の授業』などマッキンゼー系の本を参照してください)

たとえば、本や論文の目次などにある

第一章
 1、
  1-1
  1-2
 2、
  2-1
  2-2

第二章
 …

というのも、一種のロジックツリーです。

わかりやすい本は基本的にロジックツリーに沿って書かかれていますし、みなさんも論文を書くときにこのような形式に従って書くことが要求されたのではないかと思います。

ロジックツリーのポイントは、同じ階層の項目をMECE(ミッシー:Mutually Exclusive Collectively Exhaustive―簡単に言えば、「モレなく、ダブりなく」)に分けていくことにあります。

たとえば、「リーダーに求められるもの」という内容であれば、まず大きく「マインド(精神面)」と「スキル(技術面)」に分け、さらにそれぞれを「目的意識」「責任感」「プラス思考」や「自己表現力」「傾聴力」「交渉力」といった項目に分けていきます。

これがうまく分けられるととても読みやすい文章になるのですが、違う階層のものを混同して並べてしまうと、非常に分かりづらい文章になってしまいます。

上の例で言えば、マインドの部分とスキルの部分が一緒に乱立して提示されると、それだけでちょっと分かりにくくなってしまいます。

プレゼンやスピーチも同じで、階層の違う話がバラバラに乱立していたり、途中で違う階層・内容の話が入ってくると、とてもわかりにくくなってしまいます。

スピーチやプレゼンをする際には、自分の言いたいことを一度このロジックツリーで整理してみてから話す(書く)ようにすると、相手にも分かりやすい話(文章)になります。

プレゼンやスピーチなどで作るロジックツリーは、たとえば、

@重要な内容→それほど重要でない内容
A大きい項目→小さい項目
B抽象的な内容→具体的な内容
Cすごく言いたい内容→まあ言いたい内容


といった構図で階層を作っていくことができます。

こうしておけば、与えられた時間に応じて、ロジックツリーのどの階層まで話すのかを自在に調節することができます。

「30秒であれば、最初の階層だけ」「10分あれば次の階層まで」「1時間あれば最後の階層まで話そう」と決めておくのです。

こうすることで、重要な情報をもらすことなく相手に伝えることができますし、状況に応じて自由に長さや流れを変えることも可能になります。

何よりも、状況が変わっても慌てない精神的な余裕が生まれることが、大きなメリットでもあります。

〜つづく〜
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2008年05月19日

プレゼンスキル&スピーチ力を高める@

さて、今回から新しい連載投稿「プレゼンスキル&スピーチ力を高める」をスタートします。

みなさんも自分の企画をプレゼンをしたり、多くの人の前で話す機会が日々増えてきているのではないかと思います。
そんなときに少しでも役立つような情報やスキルを紹介していきたいと思います。

   ▽    ▽    ▽    ▽    ▽    ▽

HRインスティテュートの野口吉昭さんは、プレゼン能力を高めるには3つのスキルが必要だと言っています。

それが、
@プレゼンス(=人間的魅力・信頼関係)
Aシナリオスキル(=論理力・思考力)
Bデリバリースキル(=表現力)

の3つです。

このうち、@のプレゼンスはそんなにすぐに身につくものではありませんが、AとBは意識と努力しだいで改善することが可能です。

まずは、Aのシナリオスキルから説明していきます。


■シナリオスキルを高める方法

シナリオスキルとは、いかに相手にわかりやすく物事を伝えるかの技術ですが、ポイントは以下の2点です。

・フレームワークで考える
・ロジックツリーで考える


@フレームワークで考える
マッキンゼーなど世界的に有名なコンサル会社で、入社した最初に徹底的に叩き込まれるのが、この「フレームワーク」で考え・伝えることだそうです。

マッキンゼーでは、女性コンサルタント同士の会話の中で、

「マッキンゼーで、フレームワークのない会話なんて、主婦やサラリーマンのおしゃべりと同じだよね」

とまで話されているそうです。

フレームワークとは、物事を分析したり整理したりするときの土台となる、一定のパターンや様式のことですが、簡単に“型”と言ってしまってもいいかもしれません。

プレゼンやスピーチで言えば、
「起承転結」
「結論→根拠→結論」
「現状と課題→対策→予想される結果」
「目標→現実→対策案」
などがフレームワークになります。

自己紹介をする際でも、だらだらとまとまりのない紹介をするよりも、
たとえば、

「私の名前は○○です。」
「趣味は○○で、今○○にはまっています。」
「その理由は○○だからです。」

のようにフレームワークに沿って話した方が、聞いている人も覚えやすいですし、好印象を与えやすいのです。

プレゼンやスピーチをする際には、頭の中で一度フレームワークを組み立ててみて、その流れに沿って話すようにすると、自分も自信をもって話せますし、相手にも伝わりやすくなるのです。

自分のレパートリーのフレームワークを増やすためには、日頃からテレビや会議・研修などで、話がうまい、わかりやすいと思う人をよく観察しておき、その話し方を真似ることが効果的です。
また、良書にたくさん触れることも、自然と自分の中のフレームワーク思考を養うことにつながります。

次回は代表的なフレームワークである「ロジックツリー」に沿って話す方法を紹介します。

〜つづく〜
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2008年05月15日

リーダーに関する名言4―ナポレオン

リーダーとは

希望を売り続ける商人のことである。

 ナポレオン・ボナパルト
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2008年05月12日

スキルアップ講座を開催します

リーダーのためのスキルアップ講座を開催します。

全5回の内容で、非営利団体(NPO・NGO・ボランティア団体)のリーダーのスキルアップに役立つ内容を提供していきます。

団体やプロジェクトの運営だけでなく、日常生活のいろいろな場面にも応用できるものばかりです。

ご関心のある方ならどなたでも参加可能ですので、ふるってご参加ください。


第1回のテーマは、「会議運営とファシリテーション」です。

日時:5月17日(土)18:00〜20:00

会場:世田谷区太子堂区民センター 第3会議室

内容:会議をより楽しく実りあるものにするには?
   会議運営のノウハウやファシリテーターの役割などを紹介します。


■参加申込み・問合せはこちらから
posted by Arthur at 12:38| Comment(2) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月08日

ファシリテーターとは?

会議運営で重要になってくるのは、ファシリテーターの役割です。

ファシリテーターはリーダーとは違って、中立の立場で会議運営に関わる人のことで、特徴としては以下の点があげられます。

■中立の立場を守る
 (自分の意見を言うときは、ひと言断ってから言う)

■会議の内容ではなく、プロセスに関与する
 (意思決定者ではなく、基本的に議決権や投票権を持たない)


フラン・リースの『ファシリテーション型リーダーの時代』では、以下のような定義をしています。

「中立な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、そのチームの成果が最大になるように支援する」


また、中野民夫さんの『ファシリテーション革命』では、次のように説明されています。

「『先生』ではないし、上に立って命令する『指導者』でもない。その代わり、支援し、促進する。場をつくり、つなぎ、取り持つ。そそのかし、引き出し、待つ。共に在り、問いかけ、まとめる」


要は、プロセスの管理であり、“会議”という「場のデザイナー」なのです。

参加者が意見を言いやすいように場・雰囲気をデザインし、会議が目的どおりに運営され、期待していた実を結ぶようにプロセスを管理するのです。

よくない会議では、意思決定権を持っているリーダーがファシリテーターの役割も務めることで、自分のやりたい方向に会議を誘導してしまうことがあります。

それを避けるために、意思決定者とは別に会議全体の流れを管理する役割を担うのがファシリテーターなのです。

本来は会議の決定に利害関係のない第三者的な人が担うのがベストですが、そのような人を立てるのが難しければ、最低でも意思決定者とは別にするのが原則です。

2008年05月01日

会議に臨むにあたって

 会議の成果は半分以上準備にかかっているといわれます。

以下、準備状況をチェックしてみましょう。


■会議の主宰者(招集者)は明確か?

■会議のゴール(目標)、検討すべき内容等はきちんと参加予定者に事前に共有されているか?

■会議でアイデア出しをする場合、事前に参加予定者にアイデアを出すように伝達されているか?

■今回の会議で出したい成果と、終了予定時間が明確になっているか?

■ファシリテーター、書記などの役割分担はできているか?

■レジュメや資料に不足はないか?

■一人ひとりの出席、欠席、早退、遅刻の確認はできているか?

■お菓子や飲み物などのアイテムは用意できているか?

2008年04月24日

NGO世代論

今回は、デビッド・コーテンの「NGO世代論」と呼ばれる理論を紹介します。

これは米国の開発学者コーテンが、自ら途上国の開発に従事しながら、NGOやNPOが進化していく過程を体系的に整理したものです。

基本的には途上国の開発に従事するNGOを対象としたものですが、国籍や分野を問わず、もっと広い範囲にも適応できる理論だと思います。

以下、その骨子だけを簡単に紹介します。


【第一世代】
ニーズ対応型の活動に従事するタイプ。
対象が当面不足しているもの、たとえば、食糧、保健衛生、住居などを補うために、サービスや物品をこれらの人々に直接提供する活動。

コーテンは「このような活動の初期の段階では、援助を必要とする人びとがなぜニーズを満たせずにいるのかについて、理論づけすることはめったにない」と述べている。

この第一世代やり方は、遅かれ早かれ限界にぶちあたるようになる。救援・福祉活動は症状を一時的にやわらげる以上のことはほとんどできないからである。
この限界に気づいたNGOは第二世代の戦略へと移行していく。


【第二世代】
自立に向けた小規模な地域開発と呼ばれるもの。
ニーズをかかえた人々がみずから必要なサービスを作り出し、必要な物品を調達できるような能力を向上させることに焦点を当てて活動するタイプ。

第一世代の活動を続けていく中で、ニーズが自分たちのサービス供給力をはるかに上回っていること、さらにはこのような対症療法的な活動が対象者の依存心を高めてしまい、自分たちがめざしていたのとは反対の結果を招いたのではないか、という疑問を抱き始める。
そして、ニーズをかかえた人々が自立するための能力開発や、そのための支援に活動の戦略を移していく。
このような活動の場合、個人を対象とするよりも、グループや小地域、農村単位を対象に職業訓練や識字教育、より生産的な農業技術の研修などを行う。

しかし、この第二世代の活動も限界に直面することになる。
それは社会のシステムや構造における矛盾であり、権益構造である。途上国の場合には特に、権力者に有利な市場ルールなど、地元支配階級の権力構造が確立され、かつそれが国や地方によって保護されていることが多い。
このようなシステムの前では、第二世代のNGOの努力もあまりにスケールが小さいことに気づくのである。


【第三世代】
全国レベルでの政策や制度を変革しようとするタイプ。
特定の地域に対して集中的に支援して成果を上げさせ、それをモデルとして周辺地域あるいは全国へと展開させようとする。その際に、既存のシステムが大きな障害となるため、そのシステムの変革を提唱して活動を行うようになる。

しかし、第三世代にもやがて限界がやってくる。
このような問題は一国だけの問題ではなく、国際的なルールや利権構造に問題があることに気が付くのである。


【第四世代】
国を越えた制度やルールの障害に立ち向かうNGO。
途上国のNGOや政府、あるいは先進国のNGOとも連繋して、国際社会の権力構造に立ち向かう戦略をとる。
posted by Arthur at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 理論・リサーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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